【2026年最新】企業が知っておくべき育成就労の注意点|特定技能・外国人採用の変更点まとめ

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育成就労制度の新設をはじめ、2026年は外国人採用を取り巻く制度が大きく変わります。企業の担当者の方にとって、これらの注意点を把握しているかどうかが、採用の成否を左右します。日本の外国人労働者数は257万人を突破し、13年連続で過去最多を更新。人材争奪戦はもはや都市部だけの話ではなく、長崎や北海道、福井など地方にまで波及しています。

同時に、制度面でも大きな変革が起きています。
育成就労制度の新設、特定在留カードの統合、コンプライアンス強化。
これらを知らずに外国人採用を続けることは、企業にとって深刻なリスクになります。

本記事では、育成就労や特定技能など外国人採用を検討する企業が2026年に必ず押さえておくべき注意点と、4つの制度変化とその対応策を解説します。

変化①:外国人採用の競争激化|2026年、257万人時代の採用戦略

13年連続過去最多更新のインパクト

厚生労働省が発表した2025年10月末時点の届出状況によると、国内の外国人労働者数は257万1,037人に達しました。なかでも注目すべきは「特定技能」の急増で、前年比38.3%増という驚異的な伸びを記録しています。

外国人労働者総数257万1,037人(2025年10月末時点)
前年比伸び率(全体)13年連続で過去最高を更新中
特定技能の伸び率前年比38.3%増(最高水準)
増加が顕著な地域長崎・北海道・福井など地方部

注目すべきは「地方での伸び率が特に高い」という点です。深刻な人手不足を抱える地方の中小企業が、外国人採用に本格的にシフトし始めています。技能実習から特定技能への移行加速、海外現地採用ルートの拡大、異業種との取り合いと、競争の構造が大きく変わっています。

ポイント

「いつか外国人採用を」と考えている企業は、すでに競争の後手に回っています。採用体制の整備は今すぐ始めることが重要です。

変化②:育成就労制度とは?企業が知るべき19分野と採用チャンス

技能実習に代わる新制度「育成就労」が2027年4月にスタート

長年にわたって問題が指摘されてきた技能実習制度が廃止や改編され、2027年4月から「育成就労制度」がスタートします。
政府は育成就労と特定技能を合わせた5年間(〜2028年度)の受け入れ上限を最大123万人と閣議決定しており、当初想定を大幅に上回る規模です。

新たに追加された3分野——対象は全19分野に拡大

今回の改正で以下の3分野が新たに加わり、製造・建設・農業・介護・外食・宿泊などの既存分野と合わせて全19分野での外国人採用が可能になります。

  • 物流(倉庫、配送)
  • リネンサプライ
  • 資源循環

技能実習制度との違い

制度の目的【旧】国際貢献(建前)/ 【新】育成・定着・転籍
転籍の可否【旧】原則不可 / 【新】一定条件下で可
在留期間【旧】最長5年 / 【新】特定技能移行で長期化可能
対象分野【旧】限定的 / 【新】全19分野に拡大

注意

分野が広がるほど「選ばれる職場かどうか」が問われます。待遇・住環境・キャリアパスの整備が、外国人採用を成功させるカギです。

変化③:特定在留カード 2026年6月開始|企業の管理対応チェックリスト

在留カード+マイナンバーカードが1枚に統合される

2026年6月14日から、在留カードとマイナンバーカードを統合した「特定在留カード」の交付が始まります。希望する外国人は1枚のカードで在留資格の証明と行政手続きが完結できるようになり、更新手続きもオンラインで対応しやすくなります。

外国人採用における注意点:企業側の管理で変わる3つのポイント

便利になる一方、企業側の管理には新たな対応が必要です。

  • カード表面の記載事項が変わり、詳細情報はICチップ内のみに移行
  • 「在留期限」と「マイナンバーカード有効期限」の2つを別々に管理する必要がある
  • 取得は任意のため、新旧カード混在での管理体制が必要

実務
アクション

自社の外国人スタッフ管理表に「特定在留カード有無」「在留期限」「マイナンバーカード有効期限」の3項目を追加し、定期チェックの仕組みを作りましょう。

変化④:外国人採用のコンプライアンス違反リスク|一箇所のミスで全社停止になる

2026年4月から「クロスチェック体制」が厳格化

2026年4月からの運用指針により、異なる在留資格間での労働法遵守状況の相互確認(クロスチェック)が大幅に強化されます。これは2026年の外国人採用における最重要の変化です。

外国人採用の注意点:在留資格をまたいだコンプライアンス違反のリスク

たとえば、特定技能で「賃金未払い」などの違反が発覚した場合、技術・人文知識・国際業務(技人国)など他の在留資格でも新規受け入れが最大5年間停止される可能性があります。「あの在留資格だけの問題」では済まなくなります。

重大リスク

在留資格ごとの個別管理では不十分です。一箇所のミスで、会社全体の外国人採用・受け入れがストップするリスクがあります。

今すぐ取り組むべきコンプライアンス対策

  • 在留資格ごとではなく、全社横断のコンプライアンス管理体制を構築する
  • 賃金台帳や労働時間記録を定期的にセルフチェックする仕組みを作る
  • 契約書や就業規則の多言語対応(日本語・英語・ベトナム語・インドネシア語など)
  • 外国人スタッフからの相談窓口を設置し、問題の早期発見に努める
  • 社労士や行政書士、登録支援機関と連携した定期的な点検を実施する

まとめ:2026年、外国人採用で勝つ企業の条件

4つの変化を解説してきました。共通して言えるのは、外国人採用はもはや「対応すればいい」ものではなく、「戦略的に取り組む」フェーズに入ったということです。

変化①:257万人時代地方でも外国人採用の人材争奪戦が加速。早期対応が差になる
変化②:育成就労制度123万人枠・19分野に拡大。新制度への理解と体制整備が必須
変化③:特定在留カード2026年6月〜交付開始。2つの有効期限を管理する体制が必要
変化④:コンプライアンス強化全在留資格横断での管理が必須。一箇所の違反が全社停止に

制度変化に対応し、適切な採用・管理体制を整えた企業だけが、これからの人材争奪時代を勝ち抜けます。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、競合他社に先を越されるリスクがあります。

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こんな企業様はぜひご相談ください。

  • 外国人採用を検討しているが、何から始めればいいかわからない
  • 在籍中の外国人スタッフのコンプライアンス管理に不安がある
  • 育成就労制度への切り替えを検討したい
  • 特定在留カードへの管理対応を整備したい

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榎本

榎本

外国人雇用労務士

元政治家秘書として約10年、官公庁向けの書類作成や点検に携わった経歴を持つ。
「表舞台より裏方が好き」という性分から、現在はお客様を陰からサポートする立場で活動中。
人の名前を覚えることが得意(自称)で、人と人とのつながりを何より大切にしている。
外国人雇用の複雑な制度も、現場目線でわかりやすくお伝えします。